長谷寺
弥生三月
お雛様、卒業式、修二会本行、確実に春に向かっている、そんなことが実感出来る明るい空!まだ寒さが消えるまでには日は掛かるだろうけれど。
長谷寺と聞くと 鎌倉?奈良?
どっちのお寺が浮かぶだろうか?
初瀬山の山麓から中腹にかけて伽藍が広がり、仁王門から本堂までは399段の登廊がある あの奈良の長谷寺の話を書こうと思う。
初瀬の山中の巨木で二体の観音像を刻み、奈良の初瀬に一体。もう一体を海に流し15年後に三浦半島に流れ着いたものを安置したのが鎌倉の長谷寺だと言われている。
あべのハルカス美術館では「長谷寺の名宝と十一面観音の信仰」が開催中。
ご本尊観音様は現在 奈良の長谷寺で特別拝観中で 両脇侍が ここに展示されている。
長谷寺といえば天正16年(1588年)豊臣秀長の援助で新しい本堂を竣工した。この長谷寺には秀長の供養塔がある。
秀長!といえば郡山城!!勝手に親しんで反応してしまう。その秀長が寄進した 銅釣燈籠が展示されていた。
展示品を見学後 出てくると法螺貝の音が辺りに響いている。
青木博芳僧正による法話が始まった。
「長谷寺よもやま話」
20分では話きれない楽しいお話。
その後
長谷寺僧侶による 「声明」が続く。
が、もう一つ思う浮かぶものは「だだおし」
2月8日から7日間行われる法要「修二会」の締めくくり14日に行われる行事。
長谷寺では この日だけの牛玉符(ごおうふ)のお札を購入して法要を聞く。「だだおし」の「だだ」とは、閻魔大王の持ち物で、悪人の罪を罰し穢れを祓う杖とか 厄病神を駆逐する「難押し(だおし)」だとも言われている。この時、松明と鬼が現れる。
美術館の前には これらの展示もあった。
4月12日から 大阪市立美術館で「王羲之から空海へ」が開催される。
空海の「風信帖」をはじめ 高野切、寸松庵色紙、石山切、そして王羲之、祝允明など これは見逃すわけにはいかない。
先月、こんな記事が1面のトップに出ていた。「漢字とめ・はね 柔軟に」
翌日のコラム「余禄」に細かく教えられトラウマになっているからか・・・云々の記事があり あまり厳しくするのも良くないのかもしれないが 書を指導する立場からは こんなことは許せない。
長く書くべき線や はねるべきものが曖昧なのは 如何なのだろう?
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by souu-3
| 2016-03-01 09:50
| イベント