東大寺東塔院址
三連休の初日、唐招提寺では御影堂の修理を控えて一般公開が23日まで、大仏殿東塔院発掘調査の説明会が 21日だけというのでどちらに行こうか、朝から思案していた。
結局、大仏殿へ。(写真は鏡池に写る大仏殿鴟尾)
最近はごった返す大仏殿周辺。人を掻き分け東塔院址へ直行したら 3度目くらいの説明だったが意外に人が少ない。行列覚悟でオムスビまで持参したのに・・・
今回の調査で鎌倉時代の基壇が確認された。
国内最大級という約27m四方、高さ1.7m以上と考えられる塔基壇址が確認され 奈良時代の基壇の上に盛土を加え 一回り大きくしていることが判った。盛土には焼土が混じっており そこに含まれる瓦は全て奈良時代のものらしい。
柱間寸法は中央間20尺(約6m)両脇間18尺(約5.4m)
東塔は高さ70〜100メートルの巨大な七重塔だったのではないかと言われる。
北側と東側に階段跡、周囲に玉石敷きが残っていた。奈良時代の基壇は約24mと鎌倉時代の塔より小さく建物の構造も異なっていた可能性があるようだが 西塔で確認されている23.8mと似ている。
塔を囲む回廊は鎌倉時代のものと鎌倉時代と粗、同じと考えられている。
発掘現場 全体。↑
右、写真の左上部分は奈良時代のもので 鎌倉時代に再建された部分との違いを見ることが出来る。
説明者の後辺りが 塔の中心部分。
今後、また新しいことも判るだろうけれど 冬になると凍るので一旦、埋め戻すそうだ。
by souu-3
| 2015-11-22 08:13
| 奈良