足の向くまま
太陽が西に傾き始めると アイはお散歩に行こう!と急かせて来る。
こちらの都合などお構いなし。その上、今日はこっち、明日はあっちと 門を出た時から好きな方向へ一目散に走り出す。
犬は決まったコースを散歩するものだと思っていたが何を考えているのだろう。好きなようにさせると自分で考えるのだろうか?
公園の木々も色付きはじめ夕陽に輝く。
足元の落ち葉が色とりどりで美しい。
50年ほど前、大台ケ原から大杉谷へ行った時、この美しい落ち葉に感動していると 横をすり抜けるように進む人たちが急いでいる事に何も感じなかった。
次の山小屋までの距離を考えなかった私たちの団体は迂闊だったのだ。当時、あの道は木こり道といわれ足場が悪く片側は崖だった。所々に吊り橋があり大変なコースだったのにノンビリし過ぎていた。
そのうち、陽が傾き・・・真っ暗になってしまった。みんな黙りこくって黙々と歩いた。リーダーが「ビバークしよう」と言い出した、
その時
遠くに山小屋の灯りが「点」と見えた。幻ではない。本当に見えたのだ。
その点に向かって歩いた。
小屋に着いたときの気持ちは忘れられない。
それからは山ばかりではなく 日暮れには敏感になった。
私の青春時代の忘れられない想い出だ。
チョッピリ冷たくなった公園の滑り台。
誰も遊びにも来ない。
もうすぐ立冬、
今年は8日。
この日から暦の上では冬になる。
【今月のカレンダー】
スセリヒメ(須勢理毘売命・須世理毘売命)
スサノオの娘、オオナムチ(大国主)が根の国へ来た時、お互いの一目惚れで結ばれた。
根の国での説話は、結婚相手の父から試練を与えられて、結婚相手の助言や手助けによって克服するという課題婚と呼ばれる神話の形式である。
オオナムジはこの試練をスセリビメの助けを得て乗り越え、正妻としたことにより、真に大国主になることができたといわれる。
春日大社の末社である夫婦大国社に祀られている。
by souu-3
| 2015-11-04 17:54
| ペット