王羲之から空海へ
大阪市立美術館開館80年、日本書芸院創立70年記念の催しである「王羲之から空海へ」が始まって1週間、
やっと出かける事が出来た。一つ一つ ゆっくり観たいと時間のゆとりのある日を選んだ。
漢字と仮名が同時に観られるのは珍しい。
大好きな「崔子玉座右銘」の前で暫く動けず・・・
これは崔瑗の『座右銘』五言二十句(100字)を草書で2、3字ずつ、数十行に書かれたもので白麻紙の横巻である。今回、展示されたものは東京の大師会所蔵のものであるが 元々高野山宝亀院の蔵であった、こちらも5月3日から展示される、又行くべきか?
↑ 無道人之短 無説己之長(人の短所をいうことなかれ 己の長所を説くなかれ)
現在、冒頭10字が宝亀院に残るだけで、100字中42字が現存する。
ほかは諸家に分蔵されていると言うが 当時の仮名なども殆ど分蔵されている。
こんな調子で観ていると 何だかお腹が空いて来た。時計を見ると2時間も経っている。
今まで何度も書いたことのあるもの、殆ど慣れ親しんだ古典が並んでいるが印刷とは違う。観ていると勝手に手が動く。
逸翁美術館で眺めた継色紙「あまつかぜ・・・」小林一三さんのことなど思い出しながら・・・
この歌は一三氏にとって外せないものだったのだろう。「あまつかぜ」は御存じ天津乙女の芸名の元になっている歌だ。当時のタカラジェンヌたちは百人一首から芸名を考えた。
富士野高嶺、鵲わたる、雲野かよ子、有馬稲子、音羽滝子、霧立のぼるなんて、古い!
美術館のある天王寺公園は ホームレスの人が噴水で洗濯していたりだったが有料化されたり 青空カラオケといわれる露店が並び歌ったり踊ったりする人があり 美術館への道路も通り難いこともあったが 2003年全て撤去された。
昨年秋、「てんしば」となり広々とした芝生の公園になり周りに子供の遊び場やドッグラン、レストランなどが出来、慶沢園以外無料となった。
またまた、こんな派手な大阪の風景が描かれたラッピングカーが走っていた。
関西のラジオ局・FM802のアートプロジェクトで8つのテーマの一つだそうだ、大阪駅、ハルカス、スカイビル、ドーム、御堂筋、ステーションシティー、ウオーターフロントなど。
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by souu-3
| 2016-04-20 13:31
| 書道