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玉響記=たまゆらのき=

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逢瀬を楽しむ

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山の木々は色濃くなってきた日
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嘗て「ふたかみやま」と呼ばれた二上山(にじょうざん)へ登る。

奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町に跨がる山で 金剛山北部に位置し、北の雄岳(517m)と南の雌岳(474m)の2つの山頂がある双耳峰である。約2000万年前の大噴火により形作られたと言われている。

逢瀬を楽しむ_d0330311_6185948.jpg実は大津皇子のファンなのだ。
歴史書を読んだり万葉集を読んで好きになったのではなく、30年以上前 娘が宝塚の大地真央のファンで チョクチョク付き合って観に行っていた。当時 「あしびきの山の雫に」が上演され その主人公・大津皇子が心に引っ掛かっていた。宝塚では石川郎女(いしかわのいらつめ)とのラブロマンスだったと思うが 自己犠牲をしても国を守っていこうという大津皇子の精神というか 国家を守り、都造りを進めたいという大志を抱いていたのだろうか。
その心根に魅かれた。

万葉集には大津皇子の辞世として
磐余(いわれ)の池の堤にて皇子が涙を流して作った歌とされる
「百傳 磐余池尓 鳴鴨乎 今日耳見哉 雲隱去牟 ももづたふ 磐余の池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ」がある。
藤原宮朱鳥元年冬十月
(磐余の池に鳴く鴨を見ることは今日までか。私は死んでいくんであろうな)

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雄岳には大津皇子の墓がある。(大津皇子の墓ではないとする説もあるが)

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大津皇子の屍(かばね)を葛城(かづらき)の二上山に移し葬(はぶ)る時、大来皇女(おおくのひめみこ・大津皇子の姉)の哀しび傷(いた)む御作歌(みうた)二首の内
「うつそみの人にあるわれや明日よりは 二上山を弟背(いろせ)とわが見む」

山の辺道を歩く度、お天気の良い日 我が家から遠くに二上山 見ながら この歌が気になっていた。

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雌岳山上より大和三山を望む。
やっと ここへ来ることが出来た!
いつも下から眺めて 何時かきっと大津皇子に逢いに行こうと思っていた。
暫しの逢瀬を楽しみ満足!満足
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当麻寺を経て帰途に付いた。良き一日だった。
by souu-3 | 2014-11-21 11:37 | 奈良
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一瞬のきらめきを求めて


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