玉響記=たまゆらのき=

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古事記かるた制作秘話トークイベント

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「古事記かるた」の絵札担当・上村恭子さんと、読札担当・倉橋みどりさんによる制作秘話トークイベントが開催された。広い会場で遠くから聞くのではなく 身近な感じでお二人の苦労話が伝わり とても良いトークイベントだった。

この翌日には奈良県を訪問されていた天皇、皇后両陛下は大神神社を参拝され県立美術館で「大古事記展」を鑑賞された。
このようなイベントが多いのは 2012年『古事記』完成1300年から2020年『日本書紀』完成1300年というふたつの節目の年をつなぐ9年間。奈良で詠まれた数多くの万葉歌を含め 『記紀万葉』としたプロジェクトが開催されている。奈良県では、古事記・日本書紀・万葉集をはじめ、そのほか連綿と受けつがれてきた様々な文献、地域の伝承なども含む豊かな歴史素材を活用しながら、多面的にすすめている。
今、奈良県では 「本物の古代と出会い、本物を楽しめる奈良」の実現を目指している。

d0330311_848565.jpgこのカルタも 奈良県が制作したもので お二人が読み札と絵札を担当されたもので、トークイベントは特定NPO法人文化創造アルカで開催された。
ここは 後に知ったのだが平城宮跡の保存に奔走した棚田嘉十郎が一時期を過ごした家屋だそうだ。

 
あの長い古事記の中から 
奈良の話を多めに取り入れる、
天皇の長い名前を正確に、
上巻・中巻・下巻を万遍なくバランスよく、
殺すなどの言葉は使わない、
ルビを漢字と並ぶように等々 とても無理だと思われる注文もあったようで何度も何度も打ち合わせながら 絵と言葉は同時進行で作られたそうだ。

楽しいイラストの絵札からなる物語編(45組)と、古事記に登場する歌の中から特に有名なものや すばらしいものを選んで載せた字札と美しいイラストの上に歌の一部を載せた絵札からなる歌謡編(5組)がある。

d0330311_8384737.jpg中でも 仁徳天皇の后であった石之日売命は 夫・仁徳が他の女を宮中に入れるとジダンダをふんでねたんだといわれ気性の激しさと嫉妬深さで名高い人。
新嘗祭の準備のため 祭具の柏の葉をとりに紀国に行っていたが 夫の浮気を伝え聞くや船いっぱいに積んだ柏を怒りにまかせて全部海の中にぶちまけたという。

このイラストのようであろうと誰もが思うが どうやら県庁の担当者が石之日売命(日本書紀では磐之媛命)のファンだったのでは?という話も飛び出し、もっと品良く 美人にということで変更されたという。

「天皇のお召を待って八十年」これもスゴイことで 雄略天皇が引田部赤猪子(ひけたべのあかいこ)に すぐ呼び寄せるから結婚せずに待っているように命じた。が、天皇は忘れてしまったのに赤猪子は80年も待ち続けた。シワ皺の顔に描きたいところだが やはりベッピンさんの顔に描かれている。

高天が原は先日、橿原神宮での話でも記したが、「古事記冒頭には「訓高下天云阿麻下效此」とあり、天は「アマ」と読むように指定がある」が 読み方も色々、所在地も諸説あるので それらの現地の人が聞いても良いように、小学生向けとは申せシニアにも不快感のないように、と配慮されたそうだ。
苦労の甲斐があった。とても良いカルタに仕上がっている。
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by souu-3 | 2014-11-18 11:25 | イベント
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