玉響記=たまゆらのき=

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山の辺の歌碑 2

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大和(倭)は國のまほろば たたなづく青がき(垣) 山ごもれる(隠れる)大和(倭)し 美し

これは万葉歌ではなく 古事記に記載されている。倭建命が各地に遠征を続け故郷大和を目前にして伊勢の能煩野(のぼの)で亡くなる直前 ふるさとを偲んで歌ったものである。
10月24日に記したが 川端康成の揮毫である。

大和は国々の中でも格別に優れた国だ。幾重にも重なる青々とした垣をなす山に囲まれた大和は何と美しい国だろう

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たくさんの柿の実が熟す木の近くに この碑は建てられていた。

髙山波 雲根火雄男志等 耳梨與 相諍競伎 神代従 如此爾有良之 古昔母 然爾有許曽 虚蝉毛 嬬乎 相挌良思吉 [13]

香具山は 畝火(うねび)雄々(をを)しと 耳成(みみなし)と 相(あひ)争ひき 神代より かくにあるらし 古(いにしえ)も然( しか)にあれこそ  うつせみも 嬬(妻)を争ふらしき

中大兄皇子
揮毫者 東山魁夷


香具山は畝傍山がいとしくて 耳成山と戦った古代からそうだった 昔からそうだったのだから現代でも妻を奪い合うのですよ


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古の人の植ゑけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし  [1814]

柿本人麿
揮毫者 神宮大宮司 高?敬(草書体で書かれていて こんな風に見えるが よく判らない?)

昔の人が植えたという杉の枝に霞がたなびいている。春はやってきたらしい。 




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やま布きのたちよそひたる やま之みつ久美耳いかめど道の志ら奈く  [158]

山振(やまぶき)の立ち儀(よそ)ひたる山清水酌みに行かめど道の知らなく

揮毫者 ?(複雑なサインがあるが読めない)

黄色い花の山吹がまわりにたってかざっている山の清水を汲みに行こうと思うが(黄泉までも訪ねて行きたいと思うが)道が分らないことである。




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額田王下近江國時作歌 井戸王即和歌
味酒 三輪乃山 青丹吉 奈良能山乃 山際 伊隠萬代 道隈 伊積流萬代尓 委曲毛 見管行武雄 數々毛 見放武八萬雄 情無 雲乃 隠障倍之也
   反歌
三輪山乎 然毛隠賀 雲谷裳 情有南畝 可苦佐布倍思哉
[17] [18]

額田王の近江国に下りし時に作れる歌、井戸(ゐのへの)王のすなはち和(こた)へたる歌
味酒(うまさけ) 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山の際(ま)に い隠(かく)るまで 道の隈(くま) い積(つも)るまでに つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放(みさ)けむ山を 情(こころ)なく 雲の 隠(かく)さふべしや
   反歌
三輪山を しかも隠すか 雲だにも 情(こころ)あらなも 隠さふべしや

揮毫者 皇學館大學教授 千田 憲


なつかしい三輪山が奈良の山の端(はし)に隠れるまで、いくつもの道の曲がり角を過ぎるまで、よくよく見て行こうと思う、その山を(何度も見たい山なのに) 雲が隠したりしていいものでしょうか。
反歌(長歌のあとに添えられている1首または数首の短歌)
名残惜しい三輪山を、どうしてこんなに隠すのか。せめて雲だけでもやさしい情けがあってほしい、隠さないでおくれ。








 
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by souu-3 | 2014-10-29 00:13 | 奈良
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一瞬のきらめきを求めて


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