玉響記=たまゆらのき=

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山の辺の歌碑 1

奈良には歌碑が多数みられるが 先日歩いた山の辺の道には古事記の中にある歌や万葉歌の歌碑が多い。
1380年~1250年程前 ここで歌人たちが大和三山(耳成・畝傍・香久山)を遠望しながら詠んだのであろうか。
当日、撮影出来た万葉歌碑を 巻向辺りから三輪へ向かって 粗、順次掲載し万葉仮名で書かれたものは漢字で 訓で書かれた歌はそのままで記す。詠み人と揮毫者も判るものは記しておく。
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ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音(かわと)高しも嵐かも疾(と)  実篤 [1101]
揮毫者は 武者小路実篤

夜になってくると 巻向川の川音が高い。嵐が激しいのであろうか。



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柿本人麿
痛足河 河浪立奴 巻目之 由槻我高仁 雲居立有良志
 [1087]
揮毫者は棟方志功

痛足川(あなしがわ)川波立ちぬ巻目(まきもく)の由槻(ゆつき)が嶽(たけ)に雲居立てるらし

痛足川とは穴師の地を流れる川で巻向山に発し三輪山の北を西流し初瀬川に入る。巻向川ともいう。

痛足川に川波が立っている。巻目の弓月が嶽に雲がわき上っているらしい。


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足引きの山かも高き巻向の岸の小松にみ雪降り来る

柿本朝臣人麿の歌集に出ず。と万葉集に書かれている。
揮毫者 岡 潔(数学者、理学博士。奈良女子大学名誉教授。京都大学時代には湯川秀樹、朝永振一郎らも講義を受けた。文化勲章受章、橋本市名誉市民、奈良市名誉市民。)

山が高いせいであろうか。巻向の崖の小松に雪が降ってくる。


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神山之 山邊眞蘇木綿 短木綿 如此耳故尓 長等思伎  
十市皇女薨時 高市皇子尊御作歌  [157]

三輪山の山邊眞蘇木綿(まそゆふ)短木綿(みじかゆふ)かくのみ故に長しと思ひき  
揮毫者 入江泰吉

三輪山の山の辺にある真麻の木綿は短いが そのように皇女の命も短いものであったのに 私は長いものだと思っていた。
 

檜原神社から二上山が正面に見える。
「行く川の過ぎにし人の手折らねば うらぶれて立てり三輪の檜原は」
二上山はトロイデ火山で 右の雄岳に大津皇子の墓がある。丁度1か月前上野誠先生の万葉講演会で 大津皇子と二上山」をUPした。


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いにしへに ありけむ人もわが如か三輪の檜原に挿頭折りけむ  
[1118]
柿本人麿
揮毫者 吉田富三(病理学者、日本学士院会員、日本学術会議会員・副会長、国語審議会委員などを務めた。文化勲章、旭日大綬章、授章)

昔の人々も 私のように三輪の檜原で枝を折って挿頭(草木の花や枝を頭に飾りに挿すもの)にしたことであろうか

  =つづく=



【こがらし1号】
27日早朝(夜中?)、雷を伴う強い雨が降った。朝7時ごろには雨は上がりお昼には良いお天気で温度も上昇したが 午後、急に強い風が吹いて温度も下がってきた、と思うと「こがらし1号」だという。
西高東低の冬型の気圧配置だそうだ。秋が深まるのは 随分急なのだ。

【コメント】
このブログも色々変化し「昨日と違う!」と思う事が多くなった。予告もなく変るとバアサンは戸惑う。
面倒になったけれど 皆さま 宜しくお願い致します。
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by souu-3 | 2014-10-27 00:43 | 奈良
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一瞬のきらめきを求めて


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